ラオスに来て10日目になります。
ルアンパバーンから車で3時間弱行ったナンバックというところに家庭医コースの研修医4人が着任するのに付き合いました。ナンバック郡病院は11ある郡病院の中でもファーストクラスだそうです。病床数30床、外来は平均30人くらい、夏の下痢の流行するときは多いときで100人くらい。その様子は写真のほうを見て下さい。
下記のURLからご覧ください。
http://www.imagegateway.net/a?i=2mJmXXHnTo
病床稼働率10%以下。住民のみなさんが、この病院を必要としているのか疑問になります。あるいは、ここに研修医を配置して、果たして良医を作ることになるのか疑問です。実際、医師は午前中で全ての業務が終わり、午後は勉強するとか、庭仕事するとかするそうで、往診という習慣は無いそうです。
なぜ住民はこの病院にかからないか。この病院がカバーする人口は6万人だそうです。分娩で言えば、病院で分娩する習慣が無いのが原因です。家庭で分娩するのが一般的で、いまだに不浄の血液と考えられ、土間などで分娩するそうです。より田舎では、家の中では分娩できずに、ジャングルに入って行って掘っ立て小屋を作りそこで一人で分娩するそうです。
病気のときも、この病院に車で3時間くらいかかるのが普通で、また、医者にかかる習慣も無いので、来ないそうです。病院のほうも、30床の病院とはいえ、レントゲンもエコーもありません。手術室も埃がかぶっていて、怪我くらいの小手術しかできません。住民は病院に行ったら直るという実感が持てないのではないでしょうか?
幸い、われわれのプロジェクトの目的は、ここの医療を改善するというのではなく、家庭医として働く人を育てるということなので、少しは楽と思いますが、前途多難には変わりないです。
知らず知らずのうちに、自分の価値観、伝統、習慣で物事を考えていたことに気がついた次第です。今日の場合で言えば、「田舎、僻地の住民は医療を受けたいけれど、医師が足りなくてかかれない」ということかと思ったら、「ラオスの僻地の住民は、医療を受けたいと思っていない。思っても、行くだけで半日もかかりお金もかかるのは無理。だから僻地で医者はやることがなくて暇をもてあましている」という状況でした。
日本に帰ってから今後の作戦会議をしましょう。
現地のレストランの食事が写真にあります。スプーンと重なっているのが、たけのこ、その手前のスープ。このふたつだけが食べれました。左に3つ並んでいる野菜とか肉とかの煮たもの、たけのこの隣にある煮物のにこごりはちょっとつらかったです。辛いのが主因ですが、何の肉のどの部分かも一緒に行った都会人の先生方は判別つかないそうで不気味でした。

