月曜日, 1月 28, 2008

泉くん

エメラルドの伝説という曲を知っていますか?わがおもちゃのiPodの中に偶然入っていました。
ショーケン(萩原健一)がボーカルをしていたテンプターズの曲です。
今では信じられないような甘い声で
♪湖に君は身を投げた 花のしずくが落ちるように ・・・という曲です。

自分は中学生のころから下宿をしていて、高校になったときに下宿が変わりました。そこでふすま一枚隔てた隣になったのが、川口泉君です。同じ高校の同級生です。クラスは一緒でなかったと思いますが自信がありません(3クラスしかないので全員が同じクラスのイメージです)。

泉君はちょっと長髪で、特に前髪が目の前にかかって傍目にはうっとうしそうというか、目つきが悪くなると思うのですが、当人はかき上げる姿が格好いいと思っていたようです。
泉君とはじめて会ったとき、
泉「君はどんな曲が好きなの?」
ボク「舟木一夫かなぁ、高校三年生とか学園広場とか、青春歌謡だよね」
「君は古い、世の中はビートルズの時代だよ、日本もグループサウンズの時代だよ」
「で、君は誰が好きなの」
「テンプターズがいいね。ショーケンが格好いいよ。タイガースはファンが多すぎて大衆受けしていてよくない」
といって歌ってくれたのがこの曲です。

♪逢いたい君に逢いたい 緑の瞳に僕は見せられたぁー
という絶唱部分ではアクションつきで

「ここのところで多くの女の子が失神するんだよ」
と教えてくれました。
泉君の絶唱を聞いていても誰も失神するとは思えなかったですね。

泉君とは3年間ふすま一枚隔てた部屋で過ごしました。1ヶ月も口を聞かないこともありました。
彼の恋文を届けたこともありました。頼みもしないのに、僕の代わりに電話をかけてくれたこともありました。

学園紛争が盛んであったあのころ、三島由紀夫が自決したあのころ、北陸の田舎町の高校生はちょっとだけ長髪にして、内緒でグループサウンズに親しんで反体制になったつもりで、
でも粛々と受験勉強をしていたのです。
ちなみに泉君はにしきのあきらも好きでした。

今、泉君は富山県の雪深い山奥(南砺波郡福光町、いまは南砺市福光)で眼科をしています。今調べたらなんと医師会の理事です。
http://www.fitweb.or.jp/nanikai/yakuin.htm

エメラルドの伝説の思い出でした。