月曜日, 3月 03, 2008

将棋界の一番長い日

将棋のプロの棋士は、名人を頂点にリーグ戦をしています。

一番上がA級という10人の棋士で総当り戦を一年かけて戦い、トップのものが4月から始まる名人戦の挑戦者になれます。成績の悪いもの2人は次の年、下のランクになります。
A級の下が、B1クラス13人で、一年かけて総当りです。上2人がAクラスに上がれ、下2人は下のクラスに行きます。B1の下がB2で22人、その下がC1で30人、一番下のクラスが、C2で45人います。B2以下は一年で10局戦い、成績のよいもの2-3人が上のクラスにいくシステムです。このシステムの強いところは、相撲のように8勝7敗を続けていれば番付が上がるのではなく、そのクラスで、10勝とか9勝1敗とかずば抜けた成績を出さないと上に上がれないところです。

C2になると4段になり、4段からプロ棋士です。3段までは養成機関にいる研修生です。毎年4人が4段になれます。C1が5段、B2が6段、B1が7段、そしてAが8段です。段位はクラスが落ちても下がらないです。したがって、そのときの実力はどのクラスに属しているかで判定でき、段位では判定できないです。

将棋界の一番長い日というのは、A級の最終局(9回戦目)のことです。対局は午前10時に始まり、各々持ち時間が6時間あり、昼食や夕食を食べるので、終わるのは深夜の12時とか1時になります。

NHK BS2で長時間の中継がされます。今日が、今年の将棋界の一番長い日でした。名人挑戦者になったのは羽生善治さん、もう有名ですよね。名人も4年経験しています。因みに今の名人は森内俊之さんです。

そして、今年降級しそうな人に、いつも北村 聖が応援している佐藤康光棋聖がいました。今年は調子が悪く、6連敗し、ようやくここ2局に勝って、現在2勝6敗。今日負けると降級する恐れがあります。降級すると名誉もそうですが、収入もほほ半減します。

結果から言うと佐藤さんはしぶとく、勝ちました。残留決定です。終局は1時26分。12時からの1時間あまりは見ているほうも胃が痛くなるような戦いでした。
体を揺らしたり、頭をかきむしったり、扇子をいじったり、本当に「脳みそが汗をかいている」状況が伝わってきます。言ってみれば、脳みそのマラソン大会ですね。羽生さんが何かのときに言っていました、「これ以上考えるともうこの世には戻って来れないところまで考えることがある」と。

人間が究極まで頭を使うとこうなるのかと思うようなシーンでした。凄かったです。北村 聖もたまにはそこまで頭を使ってみたいです。