火曜日, 9月 09, 2008

9.9 何の日

一日にいろいろなことがあると結構混乱します。
午前中、厚生省で介護福祉士や社会福祉士の国家試験のあり方を考えていました。より質のよい試験のあり方、出題方法の効率化などが課題です。
お昼に急いで戻ってきて、血液外来の半分が終了した時点で、急いで病棟の災害対策本部へ。
今日は9月9日重陽の節句でもありますが、救急の日でもあります。年に1回の病院防災訓練。1330に緊急地震予知情報のアナウンスがあり、数秒後震度6強の地震に見舞われたという想定です。労働安全室担当のイベントで室長としての役割はあったのですが、院長が不在であり、院長役をしました。
「スタッフの死亡2名!」「了解!」
「病院玄関に、負傷した住民が押し寄せています。どうしましょうか?」
「トリアージの準備で来次第、トリアージを開始し、重傷者だけ院内搬入!」などと叫んでおりました。
「追い返しましょう」とは言っていませんが、実際は大混乱でしょうね。
1530に残りの半数の血液外来業務に戻り、1630より学部教務委員会。休学学生の話や、非常勤講師の話し、来年のカリキュラムの話などです。1730から職場スタッフと今後のプロジェクトの打合。
この間介護とか、災害医療とか、再生不良性貧血などいろいろな内容が頭を駆け巡りました。

トリアージというのをご存知でしょうか?災害などの場合、少ない医療資源を効率的に働かすため、最初に傷病者を振り分けることです。紙のタグを右手首に付けていきます。
4段階です。
第1順位 最優先治療群は赤色:直ちに処置を行えば、救命が可能な者
第2順位 非緊急治療群は黄色:多少治療の時間が遅れても生命には危険がない者で基本的には、壷球や血圧などバイタルサインが安定している者です。
第3順位 軽処置群は緑色;軽易な傷病で、ほとんど専門医の治療を必要としない者で実際には歩ける人と考えています。
そして、第4順位不処置群(死亡群)は黒色:もうすでに死亡している、あるいは医療を行ってももはや救うことができない者
この4段階ですが、分け方にもコツがあるようです。
「治療の必要な人、こっち来てください!」と叫んで、こっちに歩いてきた人は、緑のタグで、とりあえず治療はしません。病院の外で待っていてもらいます。だまし討ちみたいですね。
黒をつけるのも難しい様です。NHKで模擬練習をしていました。子供がもう瀕死なので、黒をつけようとしたら、母親がすがって赤にしてくださいと叫んだり、黒のタグを引きちぎったりしていました。演技とはいえ迫力がありました。家族としてはあきらめきれないでしょうね。
神戸の電車事故の際、娘が黒タグをつけられてなくなった遺族のかたが出ていました。医療に見捨てられた様に思うとのことです。本当に助からなかったのだろうかいまだに信じられないとも言っていました。
救急の教授が言っていました、災害医療では時に非人道的にならざるを得ない場面があると。


いつもは廊下の場所に、傷病者役の人が担架に横たわっている様子。
現実に起こらないことを祈るばかりです。