一日H大学診療所で勤務。
H大学ではいまだに中核派の学生と大学側でもめています。先週の月曜日から、学生の一人が断スト(断食ストライキ)をしています。時代錯誤の抵抗運動で、かつてはインド独立の父ガンジーは無抵抗主義を貫き断食で対抗したと記憶しています。しかし、今の学生は、だだっこが、母に「ごはん食べてあげないぃ」といっているようなものです。
昼休み、断食の現場を見に行きました。校庭の屋根のあるところに、主張を掲げ断スト決行中という立て看板の前に、寝袋に入って死んだように寝ていました。周りで同志の学生が2人ほどいたので聴いてみました。
「いつまでやるの?」「要求が認められるまでです。」
「要求が認められなかったら死ぬまでするの?」「そうなりますね」
「自殺行為だね?」「僕ら自殺幇助になりますか?」
残念ながら本人とは会話できませんでした。
因みに、水と塩分は摂取しているそうで、20時には大学が退去を要求するので、下宿とか仲間のうちとかに行って寝ているそうです。そこで食事しているかどうかはわかりません。
診療所としては、勝手に断食している学生の健康状態まで責任を取れないということで、先週は学生部からの要求があってちょっとは見たそうですが、きょうは診察しないことにしました。
ところがところが、4時ごろになって、本人が診療所にやってきました。170時間を達成したので、断ストは完了にしたとのことです。7日と2時間で本人は達成感に満ち溢れていました。一渡り診察して特に異常がないので、帰すことにしました。注意事項は、すぐにお肉や魚などの蛋白を食べると代謝が悪くかえって体を害するので、おかゆなど糖分を少しづつ摂るように指導しました。
今食べたいのは、コーンポタージュスープだそうで、仲間と食べに行くそうです。
ガンジーの時代とはずいぶん違うようです。
